ボディコラム
Body column

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運動と音楽の切っても切れない関係性

最近、音楽を聴きながらエクササイズに取り組んだり、ランニングをしたりしている人の姿をよく目にします。また、そのためのCDやプレイリストが販売されていたりと「運動と音楽」は切っても切り離せない関係となってきています。

実際、脳科学の見地からも、運動中に音楽を聴くことで、パフォーマンスの向上や疲労の軽減、集中力の向上などの効果が報告されています。

そんな運動と関係の深い音楽ですが、それを構成する三大要素とされているのが「リズム・メロディー・ハーモニー」です。

スポーツではよく「リズム感」という言葉が使われますが、リズムはスポーツにおいてとても大切な要素になります。パフォーマンスの高い選手はえてしてリズミカルでまとまった印象を受けます。逆にリズム感に乏しいとドタバタしてバラバラな印象となります。

このリズムと似た言葉に〝テンポ〟がありますが、リズムとは、「(音や拍などの)まとまりの規則的な繰り返し」のことで、テンポとは、「リズムの速さ」のことになります。テンポを表す値として使われるのがBPM(beats per minute:1分間あたりの拍数)です。1分間は60秒ですので、1秒の速さは60BPMとなります。

スポーツにおけるパフォーマンスを考える時、筋力やスピードなど「身体の機能」だけでなく、「協調」という何かに合わせる能力も重要となります。相手に合わせる、ボールに合わせる、音楽に合わせる、タイミングを合わせる…スポーツは〝合わせる〟の連続です。

そこでも重要になるのが、リズム。ヒトはリズムのズレを利用して、その都度修正をしながら協調しているのです。
このような二者間の協調的なリズムを生成するためには、相手に合わせるだけではなく、『自分の中に基準とする内的テンポを持っている必要がある』と言われています。

リズム感のあるパフォーマンスのためには、基準となるテンポ(BPM)を自分の中に取り戻すことが大切になるのです。