オスグッドは「成長期だから仕方ない」ではない
成長期のアスリートの来店理由として多い「オスグッド」。
ひざ下の出っ張り部分に痛みが出ることをいいますが、一般的には成長痛という解釈になっていることが多いです。
「成長している間は痛いよ」
「専用のサポーターしてね」
「痛みがある間は休みましょう」
「ももの前が硬いのでストレッチをしましょう」
このように言われたという話をよく聞きます。
そして「成長期の間は痛みが続いて、休むかサポーターをして痛みを我慢しながらプレーするしかない」とあきらめている方が多いのも事実です。
本当にそうでしょうか?
まず、オスグッドのに関する単純な疑問です。
「成長痛だから」というけど、みんな成長しているのになんで痛みが出る人と出ない人がいるの?両方の脚は同じように成長しているのになんで片方だけ痛いとかがあるの?
こういう話をしたときに、このように答えていただいたことがあります。
「それは、人によっても違うし、バランスが崩れていて片方に負担がかかることもある」
答えに困ってとっさに出そうですよね。
ですが、その通りだと思います。
つまり、痛みが出るのは、
人によって使い方がズレていたり、バランスが崩れていたりして膝の下に負担がくるような状態になっているからであって、成長しているからではない
ということになります。
したがって、今オスグッドで悩んでいても、バランスが整って膝の下に負担がこなくなれば、痛みの無い成長期の選手と同じように痛くなくなるということです。
結果、オスグッドの痛みの原因は”成長”ではなく、”体の使い方”だということです。
とはいえ、成長期は体が不安定であり使い方もズレやすくなるので、オスグッドが起こりやすくなる要因であることは事実です。なので成長期によくみられる症状なのだと思います。
ですが成長期の選手がみんなオスグッドになるわけでもなく、片足の場合もあることを考えると直接的な原因とは考えにくいのです。
つまり、「オスグッド」と「成長」の考え方は、
成長はオスグッドの要因ではあるが、原因ではない
ということです。
「成長期だから仕方ない」ではないのです。