ボディコラム
Body column

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あなたは、東西南北系? それとも前後左右系?


あなたは、どこかに行きたいと思った時、すんなり目的地に着くことができますか?
スムーズに到着する人もいれば、とんでもない方向へ行ってしまい訳が分からなくなってしまう、俗に言う「方向音痴」な人もいます。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?

その理由の一つとして考えられているのが、脳の中にある「頭方位細胞」です。この細胞は、自分の頭が東西南北どの方向を向いているのかを教えてくれる働きをします。
それぞれの方角に特化した細胞があり、頭が南を向いたら南に対応した細胞がジジッ、西に向いたら西に対応した細胞がジジッと発火します。

方向感覚に優れた人は、この細胞が発達しているといわれています。このタイプは方向の情報を得る時、方角を基準とする〝東西南北系〟となります。

それに対して、方向音痴といわれる人は頭方位細胞が発達していないので、方角を基準にすることが難しくなっています。ですので、自分が動く方向を基準としていく傾向になります。例えば、「そこの角を右に曲がる」「ここを真っ直ぐ進む」などです。このタイプは、自分を基準として方向の情報を得る〝前後左右系〟となります。

 

この二つの系は最適な道順を得るためにどちらも大切なのです。しかし、〝東西南北系〟優位であれば、目的地を含めた街全体が基準となるため、自分が動いても方向を見失わなくてすむのですが、〝前後左右系〟が優位になると、基準が自分なので、動くたびに目的地に対する方向があっちこっち変化してしまい、訳が分からなくなってしまうのです。

「全体を捉えながら動く」

色々な場面に通じる原理ですね!